バーチャル工場見学

レトルト製品の製造の流れ
step 01 原料受入
細かくチェックした原料を受け入れ
調味料やペースト、具材など、加工食品を製造するための原料を、国内外のメーカーから受け入れます。原料の種類、数量はもちろん、外装もチェック。汚れや傷、穴はないかなど人の目を通して確認します。また、段ボールは事前に開封しておき、必要な材料のみを受け入れることで、紙粉や外部の汚れの混入も防いでいます。
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汚れなど異物になりうるものはあらかじめ除去します。 -
目視とX線による選別で不合格となった原料については、
原料メーカーへフィードバックし、原因究明と解決に取り組んでいます。
step 02 計量
機械を操作しながら人の手で計る
FA(ファクトリー・オートメーション=工場における生産工程の自動化を図るシステム)を操作しながら、人の手で計量を行います。完全に自動化されていないのは、製品によって原料の種類や重さが異なるため。また、アレルゲンの誤った混入などを防ぐため、中身が変わるごとに、機械を清掃する必要もあります。
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分量を機械で管理することで、誰が作業しても変わらぬおいしさを保つことができます。
この工程でも人の目でチェックを行い、異物がないか確認します。異物の中でも金属であれば機械で探知できますが、小さな虫や些細な色やにおいのちがいなどはやはり熟練したプロがもつ人の目や鼻でないと見つけられないんです。

step 03 調理
大きな窯に材料を投入
重さ1トンを超える大きな窯に、具材や調味料を投入します。混ぜるのは機械ですが、投入するのは人の仕事。重いものはリフトを操作して行います。調合窯にもFA機能がついており、レシピ通りになるよう、混ぜる回転数や温度を調整します。
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機械が対応できない細やかな判断や作業は人が担います。
製造する食品にはたくさんの種類があり、また、季節によって原料も変わるので、完全に自動化するのは難しいんです。なので、機械が行うメリットと、人の手を介するメリットを、うまく融合させています。

step 04 充填
中身を容器に詰める
調理された食品は、それぞれの製品に適した容器の中に詰められます。人の手は入らず、機械のみの作業。その後、殺菌窯の中で熱を加えた殺菌処理が行われますが、冷却が完了するまでの約1時間、人の立ち入りは禁止されています。
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容器に酸素吸収包材を用いることで食品の変質を防ぐなど、容器もそれぞれ独自開発されたものを使用しています。 -
例えば「Cook Do®」では、一度に4550体ものパウチを窯に投入して殺菌。この工程を経ることで保存料を使わずに長期間の保存が可能になります。
充填と呼ばれるこの工程は、異物混入を防ぐ最後の工程。X線や金属探知機など用いて検査しています。

step 05 包装
人の目でチェックしながら箱の中に
充填後、商品はラインの上を流れ、機械によって包材と呼ばれる箱の中に入れられます。包材や、包材を接着するための糊は、人の手によって供給されます。
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梱包作業は機械によって自動化することで量産を可能にしています。 -
熟練のプロの目で商品の包装状態を検査。
例えば、「Cook Do®」なら、1分間に100〜120個と、かなり速いスピードでライン上を流れ続けます。それを人の目でチェック。パウチにしわや汚れはないか、パウチのくちを止めるシールはよれていないか、細かいところまで見逃しません。

step 06 出荷
倉庫に一時保管され、翌日には出荷
こうした工程を経て、最終検査をパスした製品は倉庫で一時保管され、翌日には出荷されます。代表的な例を挙げると、味の素食品のレトルト食品「Cook Do®︎」は、一日に約10万個生産されています。
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川崎、高津、静岡、三重の4拠点5工場を合わせた1日あたりの生産個数は、約12万ケース。全国のお客様にお届けします。
製品を載せたパレットの移動は、人の手で行います。移動では体を、検査では目を使うことになるため、偏りが出ないよう定期的なジョブローテーションを取り入れています。

お客様の元へお届け
異物混入を防ぐため、受入の段階で入念に検査しています。にんにくや生姜のような生に近い原料については、X線検査を通してチェックします。