高校を卒業後、私はアルバイトとして味の素食品（当時：味の素パッケージング）で働くことになりました。その後、正社員として登用された、という少し珍しい経歴を持ちます。最初はギフト包装の工程管理でした。中元・歳暮用のギフト包装では、中身の商品が毎回異なるため、作業はほぼ100％手作業。多いときには1ラインに20人が並ぶような工程を管理していました。続いて構内ロジスティックス管理や設備メンテナンスを経験し、現在は味の素グループ国内工場や海外工場の包装生産に関する技術支援を行っています。工程管理から設備メンテナンス、包装技術コンサルタント、とだいぶいろいろな経験をさせてもらっています。

技術支援の内容は、工程改善から工場建設までさまざまなものがあります。これまで培ってきた包装生産技術を伝えながら、安全かつ高品質で生産性の高い現場づくりを支援しています。
現在は中国を主に担当していて2～3か月に1度くらいのペースで定期的に進捗確認や指導などを行っています。中国のほかには、マレーシア味の素社の新工場建設プロジェクトにも携わり、包装ライン設計、自動化を目的とした新技術導入、品質向上のための検査機器導入などを担当しています。海外での仕事はまず言葉の壁が存在し、通訳を介すると包装技術に関する細かいニュアンスが伝わらない場合があります。それでも表現に工夫をしたりすることで伝わった瞬間というのは、うれしさややりがいを感じます。

現在は海外に包装の専門家として指導や機械のアドバイスをしている立場ですが、もっと経験を積んだ後には、工場全体を見渡す新規工場建設のプロジェクトのリーダーができるような人材になっていきたいなと考えています。
味の素食品には、やりたいと手を挙げると、若くても責任ある仕事をさせてもらえる魅力があります。もちろん、後ろから頼もしいベテランの先輩方がたくさん支えてくださいます。自分が思い描いているビジョンや強い意志を持っていれば、それを発揮できる環境がある会社かなと思っています。